天然エノキは、スーパーなどで売っている白くて細長い形ではありません。茶色の傘に焦げ茶色の模様が付き、茎は黒色でビロード状の毛が確認できます。傘の直径は1p〜5pですが、雨風に強く、雪が降ってもキノコが溶けるまで時間がかかるようです。味も一級品で食感も良く、いちばん探したいキノコです。時期は10月中旬から11月中旬ですが、採れる場所の特定は難しく、一般には湿気の有るところならどこでも良いようです。私たちは柳の木と笹が生い茂る水はけの悪そうな、でも、陽当りの良い場所を重点に探しています。歩いて渡れそうな川の縁、山の斜面と道路の盛り土の間の窪地などに見つけることが出来ます。
茎は1〜2pで写真のように黒色です。ビロードのような細毛があるので解りやすい。

このキノコは『ユキノシタ』とも言われるように、雪が降った後でも採れるんです。

笹などに隠れた倒木に付いているエノキダケです。



茎が黒くて固い部分を切り落とし水洗いした後、小分けして冷凍保存すると味も変わらず食感もそのままで美味しく保存できます
左右の谷間が狭まった場所は湿気を含んだ空気が溜まりやすいので、キノコの生育にとっては好条件の場所です。倒木や立ち枯れた樹木にエノキタケやナメコ、ムキタケなど、美味しいキノコを見つける事が出来ます。
雑草地に勇気を持って入っていきましょう。

落ち枝にもエノキタケが付いていますが、ヨモギや笹に隠れた倒木にたくさんのエノキタケが付いて居る場合があるので見逃さないようにしてください。
エノキタケ
エノキタケの保存
この写真も天然エノキです。上の写真よりも形が歪ですが、多く見かける状態です。